日本山妙法寺

2025
南印度サンカランコーヒル仏舎利塔
落慶大法要
ご案内
平和巡礼マドライ〜サンカランコービル仏舎利塔・前夜祭
落慶大法要・カニャクマリ暁天参拝・カニャクマリ仏舎利塔定礎式

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日本山妙法寺 南天竺サンカランコービル道場 
石谷政雄 
南無妙法蓮華経

いにしえに「天竺国」と呼ばれた印度。その南部にはドラビダ族、つまリタミル人が住んでいます。
この南天竺には、その昔、籠樹菩薩が出られて大乗仏教を弘められました。しかし、ようやく仏教は 滅び去り、今ではかき消すように仏教徒もいなくなりました。ところが、そこにまた、再び「日本の 仏法」=「南無妙法蓮華経」が復興しつつあります。
サンカランコービルは印度大陸最南端の聖地カニャクマリと、往時パンディアン王朝の都であったマ ドライ市とのちょうど中間に位置します。二十四年前に地元の篤志家M・ムッタイア氏から宝上の寄進を受け、世界平和を祈る御仏舎利塔の建立工事が無一文から始まりました。以来四半世紀、石やレ ンガをひとつひとつ自らの手で営々と積んで参りました。その間、地元のタミルの人々の奉仕・協力を得て、今やっと四十メートルの大塔が地を割って湧き出るが如く沖天高く聟え立っています。

その因縁を探るならば、今から四十年前の一九八四年、まさに恩師藤井日達聖人様御遷化の直前、三力月前に不思議として突然、タミル人から「カニャクマリに仏舎利塔を」という建議が手紙で持ち まれました。
御師匠様は即座にそれを受け入れられました。そのお手紙の御返事に曰く、「印度コモリン岬の宝塔建立のことを紹介していただきまして誠にありがとうございます。かねてより南印度の開教を考えてお りましたが、教化の手が行き届かぬ状態でありました。このさいコモリン岬にお弟子を派遣して御仏 舎利塔建立工事に取りかかりたいと思います。私もまたその責任を負います。このことはスリランカの民族紛争を鎮める原因となりましょう。ありがとうございます。南印度は龍樹菩薩が出現し、仏教繁盛の源となったところです。――この中で昔仏教、特に大乗仏教の最初の門を開いてくれた南印度全体に、誠によく仏教復興の志を起こしていただきました。――さしあたって今すぐスリランカ から一人、コモリン岬宝塔に着手するお弟子を派遣します。その名を石谷政雄上人と申します」。
時あたかも、、スリランカでは民族紛争が激しくなり、我々日本山の出家は平和を祈ってスリランカ国 中を巡礼しました。そして巡礼は最後、紛争の中心地・少数派タミル人の首都ジャフナに到着して終わりました。私は一人留まって対立するシンハラ・タミル双方に殺し合いを止めてもらうよう祈りました。このご祈念はもはや命を捨てるところに行き着くはずのものでしたが、その時、南印度開教の 御指示が届いたのでした。
私が南印度へ出発した後、共にスリランカでご修行されておられた横塚信行上人様は、かの地で誰かがご祈念を続けなければならないと、こよなく愛するスリランカの立正安国のために、命を浄らかに ささげる決定をされ、ひとり争乱の地。ジャフナに入って行かれました。平和祈念の途上、暴漢にピ ストルを向けられましたが、深々と頭を下げてその者の仏性を礼拝しました。その時、銃は炸裂し、横塚上人様の脳天を撃ち抜きました。
「我不愛身命・がふあいしんみよう」「身軽法重・しんきようほうじゆう」と、日頃教えられて来ておりますが、いざという時、その場に立った者は ありません。横塚上人様の死は、普薩として生を受けた者にしか、成し遂げられない、痛ましくも尊 いご法難でありました。しかし、命を奪われたからといって、暴力に負けたのではありません。非暴 力・精神力の全き勝利であります。

このような重い背景をもってのぞんだ南印度開教でありましたが、私の不徳にして非力ゆえ、はかば かしい進展もせず、今日を迎えてしまいました。しかし、仏天のお計らい、御師匠様のお護りをこう むったものか、今、ひとつの宝塔が、いざ地上に姿を現しますと、仏教徒でもない人々が宗教・宗派 を超え、連日、遠近から大勢詰めかけて仏様の塔を拝むようになりました。仏様の威神力でありましょう。本家・印度タミルの地に、宝土の提供もタミル人、協力もタミル人による宝塔ができあがり、そ してそれをタミルの人々がこぞって拝んでいるわけです。この事実は必ずやスリランカタミルの人々 にも伝わって、いつのの日か、シンハラ族・タミル族が一緒に仏様の塔を拝むようになり、「通一仏土・つういちぶつど」 となって、この塔が争いを除く平和の根源となるものと信じます。
ここまで来れましたのもまた、多くの皆々様が心を寄せ、支え、助けてくださった賜物であります。 ついにサンカランコービル仏舎利塔落慶大法要を厳修する段となりました。日本から、世界から、皆々 様の多くにご来詣たまわり、「世界平和の道はここにあり」と世に示すことができますなら大慶至極に 存じます。タミルの人々と共に心よりお待ち申し上げます。

合掌

各位様




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行事予定御案内

 2/12(水) 平和巡礼マドライ出発

 2/17(月) 平和巡礼サンカランコービル到着

 2/20(木) 前夜祭 16時〜18時

 2/21(金) サンカランコービル仏舎利塔落慶大法要

 2/22(土) カニャクマリ暁天参拝・カニャクマリ仏舎利塔定礎式


その他のご案内

行き方

 ◇ マドライからサンカランコービルヘ
    ・普通列車 Sengkottai 行き (毎日三便)
    ・バス 多数
    ・マドライ空港から120キロ 車で2時間半

 ◇ チェンナイからサンカランコービルヘ
    ・夜行列車 pothigai exp.  (毎日 20時40分発)
    ・夜行バスもあり

団参御案内

 ◇ 申込先 
     トラベル・ミトラ・ジャパン 電話 06 6354 3011

 ◇ 日程
     2/18〜2/23 成田発着 コロンポ経由 マドライ着発


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お問合先

   日本山妙法寺 サンカランコービル道場

   住所:
   NIPPONZAN MYOHOJI BUDDHIST TEMPLE
   Veeriruppu, Sankrankovil 627756, Tenkasai Dist., Tamilnadu,
   India

   電話:
   日本  06 6354 3011 (トラベル・ミトラ・ジャパン)
   インド  +91 948 734 9997 (木村)

   Email:
   インド  nipponzanmyohoji.tamilnadu@gmail.com

電話 09471898767
   Eメール peacewalkindia2012@hotmail.com
   ※上記掲載Eメールアドレスの @を半角に打ち替えて下さい。

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